Japanese
English
研究と報告
発達障害児に対する感覚統合療法の適応について
The Indication of Sensory Integrative Therapy for Developmentally Disabled Children.
木佐 俊郎
1
,
森山 稔子
2
,
今岡 八代栄
3
,
野淵 美紀子
4
,
泉 芳美
4
,
大岩 文子
4
,
冨永 積生
4
,
中尾 安次
1
Toshiro Kisa
1
,
Toshiko Moriyama
2
,
Yayoe Imaoka
3
,
Mikiko Nobuchi
4
,
Yoshimi Izumi
4
,
Fumiko Ohiwa
4
,
Sekio Tominaga
4
,
Yasuji Nakao
1
1島根県立中央病院小児科
2島根県立中央病院精神神経科
3島根県立中央病院療育指導室
4島根県立中央病院理学診療科
1Department of Pediatrics, Shimane Prefectural Central Hospital.
2Department of Neuropsychiatry, Shimane Prefectural Central Hospital.
3The Room for Home Programmings, Shimane Prefectural Central Hospital.
4Department of Rehabilitation Medicine, Shimane Prefectural Central Hospital.
キーワード:
発達障害児
,
感覚統合療法
Keyword:
発達障害児
,
感覚統合療法
pp.795-800
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105935
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はじめに
Ayresによれば感覚統合能力とは,無数の感覚情報を一つの統合された全体的経験として組織化する能力のことである3,4).
こうした感覚統合能力に障害をもつ発達障害児に対して感覚統台療法の有効性が論じられるようになり,各地でその実践がなされるようになった.
しかしながらその適用については,本来の適応と思われていた範囲から越えて精神遅滞・自閉症候群5,8),脳性麻痺6)にも及ぶようになってきている.その応用に関する文献的考察は行われているが,多数例を扱っての効果,適用方法,適用時期などについて検討は不十分な状況にある10,13).
本研究の目的は,発達障害の類型別に当院の小経験をまとめることにより,感覚統合療法の現時点での適応範囲を明らかにすることにある.
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