特集 リハビリテーション医療の問題点
リハビリテーション医療に欠かせないリハビリテーション設計
白野 明
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
pp.615
発行日 1988年8月10日
Published Date 1988/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105891
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リハビリテーション(以後リハ)チームによる障害者のリハビリテーションは住宅の建築によく似ている.建築は基礎工事に始まって,大工,左管,配管工,電気工等様々な職種が工事に携わって,それぞれの手腕を発揮する.この人達はいずれも修練を受けてきた専門職で,職種によっては公的資格が必要である.リハ医療におけるTherapistsに相当する.家屋の出来栄えはこの人達の個人的力量に負うところが大きいが,それらの技術は個別に業務を完結できるわけではなく,建築目的の達成には,設計者の設計思想を基礎としてこれらの技術を集約するための設計が必要である.リハ医療の実践においても理念に基づいたリハ設計が必要で,これによって初めて目的的なリハ技術の活用と統合が可能となる.この場合の設計者はリハ医である.
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