特集 リハビリテーション医療の問題点
教育の問題
小池 純子
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
pp.603
発行日 1988年8月10日
Published Date 1988/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105879
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私事に渡るが,市のリハビリテーション(以下,リハと略す)の中核的な役割を担う施設に,発足と同時に勤務することになった.これまで,病院を中心にリハ医学を研修してきた者にとって,リハを原点に戻って,また,別の(病院以外の)視点から見直す,よい機会であった.そこで,今回は,地域在宅リハ・サービス事業にかかわる立場から,教育の問題について触れたい.
この事業は,本施設独自の事業の一つであり,システムについての詳細はここでは省略するが,その概略は,障害発生直後の一次的なリハを終了し,在宅を余儀なくされている障害者を対象として,いわば二次的な(慢性期の)リハを目的とする.一次的なリハで達成したADLを維持し,また,そのために必要な援助を投入して,地域社会における本人および家族のQOLを高めることを最終的な目標とする.
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