焦点 研究における"こだわり"の大切さ
解説
教育学における"こだわり"の問題
加藤 幸次
1
1国立教育研究所
pp.7-11
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200736
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1.人間は本来"こだわる"存在である
子どもの行動をみているとおもしろい。それは,まるで,"こだわり"の連続である。
きわめてありふれた例であるが,子どもがおもちゃ屋さんに入ったときのことを想像してみれば,このことはよくわかる。プラモデルのコーナーに引きつけられて,それこそ,身動きせず,集中している子ども,人形のコーナーに釘づけになっている子ども,あらゆるコーナーに子どもは立ち止まる。それこそ,時間のことなど頓着しない。あるいは,大切な商品であることにも頓着しない。
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