一頁講座 骨格構造義肢・2
骨格構造義手
中島 咲哉
1
1兵庫リハビリテーションセンター
pp.163-164
発行日 1988年2月10日
Published Date 1988/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105779
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1.はじめに
義肢における骨格構造は,外観,機構,性能何れをとっても訓練・処方・製作・装着使用すべての点で従来の殼構造義肢に較べて優れていることは,現在の義足における普及の状態をみるまでもなく明らかである.
骨格構造の優れた点は,むしろ義手に応用するほうが合理的であると考えられるのであるが,全面的に殼構造義手にとって代わる状況には至っていない.
この原因には,上肢切断者に対するリハビリテーションのあり方から検討しなけれぱならない根本的な問題もあるが,現状をみる限り装飾用義手としてのニードも高く切断者から歓迎されているので,ここではその現状を紹介するにとどめたい.
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