一頁講座 骨格構造義肢・1
骨格構造義肢の歩み
加倉井 周一
1
1帝京大学医学部リハビリテーション科
pp.79
発行日 1988年1月10日
Published Date 1988/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105761
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1.骨格構造義肢の定義と歴史
人間の手足の構造と同様に,義肢の中心軸にあるパイプ・支柱などで外力を負担し,プラスチックフォームなどの軟性材料の成型品をかぶせて外観を整える構造の義肢であり,従来の殼構造義肢(外骨格義肢exoskeletal prosthesis)に対して内骨格義肢endoskeletal prosthesisと呼ばれる.現在用いられているものは機能を単元化し,共通要素に互換性を与えた構成要素部品(モジュール)を選択し結合させることによって組み立ておよび分解が可能なところから,モジュラー義肢と呼ばれている.更にStaros A,青山らは,義肢の機能やサイズ,あるいは強度の異なるモジュールを各種取り揃えており,個々の切断者の必要に応じて義肢が作れるようになったものをモジュラー義肢が発展したものと見なし,システム義肢と呼んでいる.
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