巻頭言
高次脳機能障害者支援事業でリハ医世の中を知る
豊岡 志保
1
1国立病院機構山形病院リハビリテーション科
pp.1383
発行日 2012年11月10日
Published Date 2012/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105723
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私はずっと暮らしていた関東から1999年に夫の郷里の山形へ転居しました.その後縁あって現在の病院に勤めて12年目になります.リハビリテーション科医師として,外来や入院の脳卒中や骨折後の患者さんを診療しています.私としては退院前カンファレンスや連携パスなど医師として地域のことはよくわかっているつもりでした.
2008年12月から山形県では私が勤務している病院に高次脳機能障害支援事業を委託されました.山形県高次脳機能障がい者支援センターが開設されて,私が担当医師になりました.相談支援が主であり,コーディネーターと事務助手を委託費で雇用して,電話をひいて,相談を受け付ける.パンフレットを作成して,各市町村に配布,県の広報誌に原稿を載せるなど,はじめての経験ばかりでした.コーディネーターは非常勤で,国立病院機構風にいうと臨時的任用です.その後,事務助手に代えてもう1人コーディネーターを雇用して,従来病院で仕事をしているソーシャルワーカーと3人体制で相談を受け付けています.
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