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Sogo Rehabilitation Volume 40, Issue 11 （November 2012）

総合リハビリテーション 40巻11号（2012年11月発行）

Japanese English

特集心大血管のリハビリテーション―病院から在宅・介護保険まで

大血管術後のリハビリテーション Rehabilitation after thoracic aortic surgery. 高橋哲也 ¹ , 齊藤正和 ² , 渡辺敏 ³ Tetsuya Takahashi ¹ , Masakazu Saito ² , Satoshi Watanabe ³ ¹東京工科大学医療保健学部理学療法学科 ²公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院理学療法科 ³聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部 ¹Department of Physical Therapy, Tokyo University of Technology, School of Health Science ²Department of Physical Therapy, Sakakibara Heart Institute ³Department of Rehabilitation Medicine, St. Marianna University Hospital キーワード：大血管疾患 , 術後リハビリテーション Keyword: 大血管疾患 , 術後リハビリテーション pp.1417-1423

発行日 2012年11月10日 Published Date 2012/11/10

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105729

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参考文献 Reference

はじめに

　わが国における心臓外科手術の件数は年々増加の一途をたどり，日本胸部外科学会の年次報告によると2009年には全国で57,818件の心臓外科手術（6例の心移植を含む）が行われている（図）^1）．そのなかでも，胸部大動脈瘤や急性動脈解離の手術件数は2009年に11,956例となり，弁膜疾患に対する手術とともに年々手術件数が増加している（表1）^1）．大血管手術の増加の背景として，高血圧患者や高齢者が多いことが挙げられる．また，コンピュータ断層撮影（computed tomography；CT）装置が全国的に広く普及し，大血管疾患の診断が容易になったことや手術の進歩，周術期管理の進歩も大血管手術件数の増加につながっている．

　本稿では大血管疾患の治療方式の変遷，大血管疾患に対する手術治療の現状，さらには大血管術後のリハビリテーションについて解説する．