第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉 《シンポジウム》地域リハビリテーション推進事業と都道府県の役割―地域リハビリテーションの再整備に向けて―座長/小池 純子
地域連携―地方からの発信―高次脳機能障がい者支援事業を通してみえてきたこと
豊岡 志保
1,2
1国立病院機構山形病院リハビリテーション科
2山形県高次脳機能障がい者支援センター
pp.621-624
発行日 2012年9月18日
Published Date 2012/9/18
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はじめに
山形県は南東北の一角をなし,人口は約120万人である.高齢化,過疎化が言われているが,自然に恵まれ,2011年3月の東日本大震災での被害も停電とその後のガソリン不足が主であった.2008年3月に示された,山形県の第3次障がい者計画,“新輝きの福祉プラン”の中には〈住み慣れた地域や家庭でそれぞれの症状に応じた適切な「リハビリテーションが継続して受けられるように,地域リハビリテーション体制の整備」を図ります.〉と書かれている.県内は,歴史由来的にそれぞれ村山,最上,置賜,庄内の4つの障がい保健福祉圏域(以下,福祉圏域)に分けられている.その中でも山形病院が所在する,村山福祉圏域は県庁所在地の山形市を囲むように形成されている.人口は県の約半数60万人をかかえる地域である.
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