特集 臨床検査のシステム化
自動化とコンピュータ
1.分析機器とコンピュータとの接続
佐藤 教博
1
,
川本 孝男
1
,
喜利 元貞
2
1(株)島津製作所第一科学計測事業部技術部
2(株)島津製作所技術研究本部中央研究所
pp.1268-1273
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911690
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臨床検査のシステム化が進むにつれ,検査室で用いられる分析機器は,自動生化学分析装置,血液分析装置などの大型機器から,分光光度計に至るまで,コンピュータとの接続を前提として設計された機器が増えつつある.この傾向は,分析機器にマイクロ・コンピュータが内蔵されるに伴いいっそう顕著になってきた.
一方,分析機器とコンピュータとの接続に関しては,JIS規格や国際規格があるものの,機種,メーカによってその方法はまちまちであり,これがシステム化に際し障害になっている例も少なくない.そこで日本臨床検査自動化学会では,都立駒込病院の茂手木先生を委員長とし,コンピュータ・メーカ,分析機器メーカ数社で構成されるインタフェイス検討委員会を発足させ,接続に関しハードウエア,ソフトウエア両面にわたって,標準化のための議論がなされ,この程,指針1,2)としてまとめられた.今後,接続方法は,徐々に統一されていくものと思われるが,ここでは現在行われている代表例をあげ,それぞれの方法について,概要と特徴を述べ,具体例にも触れてみたい.
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