Japanese
English
症例報告
電動車椅子で自立した重度障害者の慢性関節リウマチ7例について
The Use of Motorized Wheel Chairs to Get Independent Living for Severely Disabled 7 Patients in Rheumatoid Arthritis.
小林 勝
1
,
南 久雄
1
,
小田 邦彦
2
,
相良 二朗
3
Masaru Kobayashi
1
,
Hisao Minami
1
,
Kunihiko Oda
2
,
Jiro Sagara
3
1兵庫県リハビリテーションセンター整形外科
2兵庫県リハビリテーションセンター理学療法科
3兵庫県リハビリテーションセンター生活科学課
1Orthopedic Department, Hyogo Rehabilitation Center Hospital.
2Physical Therapy Department.
3Living Design Service Project.
キーワード:
電動車椅子
,
重度障害リウマチ
Keyword:
電動車椅子
,
重度障害リウマチ
pp.613-617
発行日 1986年8月10日
Published Date 1986/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105647
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はじめに
近年,慢性関節リウマチ(以下RA)患者の歩行障害に対して,人工関節手術を主とする外科的治療の発達と普及は著しい.しかし,手術適応外や内科的的合併症,さらには手術に同意が得られないなど,外科的治療以外のアプローチを要することも多い.そのアプローチの一つに車椅子や電動車椅子がある.前者はよく用いられるが,後者は稀れといってよい.ちなみに兵庫県更生相談所がRAに交付した通常の車椅子は,昭和59年度が45台である.しかし,電動車椅子は56年から59年の4年間で9台にすぎない.
われわれは日常生活の自立の目的や,行動範囲の拡大のために,電動車椅子を応用した重度障害のRA 7例を経験したので報告する.なお,介助者の負担の軽減を目的として電動車椅子を用いた症例は除外した.
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