Japanese
English
特集 四肢麻痺のリハビリテーション
重度四肢麻痺患者のための電動車椅子の開発
Development of the Electric Wheelchair for the Quadriplegics.
加倉井 周一
1
,
鈴木 実
1
,
富谷 竜一
2
,
平野 正二
3
Shuichi Kakurai
1
,
Minoru Suzuki
1
,
Ryuichi Tomiya
2
,
Shoji Hirano
3
1東京都装補具研究所
2富谷研究所
3セントラル自動車(株)
1Tokyo Metropolitan Prosthetic and Orthotic Research Institute.
2Tomiya Research Laboratory.
3Central Automobile Inc. Co. Ltd.
キーワード:
電動車椅子
,
コントロール装置
,
リンク機構
,
走行性
,
実用普及化の問題点
Keyword:
電動車椅子
,
コントロール装置
,
リンク機構
,
走行性
,
実用普及化の問題点
pp.544-550
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103172
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はじめに
近年,多発する産業災害のみならず自動車産業の発達と高速道路の増加に伴う交通外傷,さらには疾病等による頸髄損傷患者の増加をみるが,本邦においてはこれらの患者の自立向上性に関する研究はこれまであまり行われてこなかった.われわれは頸髄損傷患者のなかでも通常の手段でリハビリテート出来ない障害者すなわち高位頸髄損傷患者の移動機能の代替―とりわけ行動範囲拡大を意図した電動車椅子の研究開発を昭和45年より早稲田大学理工学部坪内研究室,昭和46年より富谷研究所,セントラル自動車(株)と協力して行ってきたので,その成果を述べるとともにあわせて現在用いられている各種電動車椅子についての問題を考えてみたい.
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