学会報告
第44回関東リハビリテーション医学懇話会―1985年7月6日(土),於:順天堂大学病院講堂
岩倉 博光
1
1帝京大学リハビリテーション科
pp.387-389
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105599
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1.右上腕骨外顆骨折による尺骨神経麻痺の回復過程において奇妙なM波の潜時を示した一例
中央鉄道病院神経内科 鴨下 博
右上腕骨外顆骨折後肘関節の不安定が生じ尺骨神経麻痺を合併したが,回復過程において内顆下部の刺激でえられたM波の潜時が内顆上部より延長した奇妙な現象を経験した.
症例は,昭和49年11月23日生れの男児,昭和57年3月22日高所より転落し受傷.某医でギプス固定術を受けたが偽関節となり,7月29日当院整形外科を受診した.右手尺側の知覚鈍麻と骨間筋,小指球筋の萎縮があり,右小指球筋のM波の潜時が手関節部3.0msec,内顆下部6.1mse,内顆上部14.2msec,の結果から肘関節部のentrapment neuropathyと診断した.
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