Japanese
English
特集 最近の進歩と展望
体性感覚誘発電位
Somatosensory Evoked Potentials.
木村 彰男
1
Akio Kimura
1
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center.
キーワード:
体性感覚誘発電位
,
短潜時SEPs
,
長潜時SEPs
Keyword:
体性感覚誘発電位
,
短潜時SEPs
,
長潜時SEPs
pp.5-11
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105516
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はじめに
脳血管障害,脊髄損傷など麻痺患者を扱うリハビリ医にとって,感覚の評価は極めて大切なものである.しかしながら,その症状のほとんどは患者さんの主観的な訴えによるもので,特に言語障害がある場合など,その評価は難しい.
一方,近年の医用電子工学の進歩はめざましく,μV単位の電位変化もいとも簡単に記録できるようになり,臨床応用されている.特に大脳誘発電位は,感覚を客観的に捕らえる手段として大いに注目され,最近の電気生理学の分野の研究のトピックスの1つとなっている.今回は,大脳誘発電位のうちでも末梢神経を刺激して大脳皮質感覚野から誘発電位を導出する体性感覚誘発電位(somatosensory evoked potentials,SEPs)について,その記録方法,正常波形,臨床応用などを中心に言及したい.
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