Japanese
English
研究と報告
脳血管障害回復過程と体性感覚誘発電位
Somatosensory Evoked Potential as an Aid for Long-term Assessment in Stroke Patients.
工藤 寛
1
,
横山 達彦
1
,
生駒 貞嗣
1
Yutaka Kudo
1
,
Tatsuhiko Yokoyama
1
,
Teishi Ikoma
1
1愛仁会理学診療科病院
1Aijinkai Rehabilitation Hospital.
キーワード:
体性感覚誘発電位
,
脳血管障害
,
リハビリテーション
Keyword:
体性感覚誘発電位
,
脳血管障害
,
リハビリテーション
pp.547-554
発行日 1988年7月10日
Published Date 1988/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105859
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まえがき
近年,CTスキャンの発達普及に伴ない,脳血管障害の診断と治療には著しい発展がみられるようになった.しかし,急性期を脱した機能回復期にはCTスキャン上の変化はあまりみられず,梗塞,出血,いずれにおいても,低吸収域を残すのみである.
一方,感覚障害の客観的評価方法として発展を遂げた体注感覚誘発電位(Somatosensory Evoked Potential,SEP)は,病巣深度や病期によってその波形が異なることが知られており,臨床応用について今後大いに期待されている1~3).
今回,我々は,脳血管障害のリハビリテーションの経過中,CTスキャンとSEPを経時的にfollow upし,日常動作活動(ADL)などの機能回復評価方法との関係を調べ,これら補助検査法と,従来の臨床的基準との対応について若干の知見を得たので報告する.
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