Japanese
English
紹介
褥瘡予防および治療機器「エアーマット」の構造と機能について
Airmat for Treatment and Prevention of Decubitus Ulcer.
大谷 清
1
,
小山 昌宏
2
Kiyoshi Otani
1
,
Takahiro Koyama
2
1国立療養所村山病院整形外科
2松下電工住宅設備機器事業部
1Department of Orthopaedic Surgery, National Murayama Hospital.
2Department of Sanitary Ware, Matsushita Electric Works, Co. LTD.
キーワード:
エアーマット
,
褥瘡
Keyword:
エアーマット
,
褥瘡
pp.945-949
発行日 1985年12月10日
Published Date 1985/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105506
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はじめに
周知の通り褥瘡は脊髄損傷患者をはじめ,老人(特にねたきり老人)の間に最も頻繁にみられる合併症である.しかも,その褥瘡は極めて簡単に発生し,かつ一度発生すると治りにくい.根気強い治療がいる.したがって,褥瘡は作らないようにすることが極めて大切である.
脊髄損傷患者あるいはねたきり老人に対して頻繁な体位変換を行うことが褥瘡の予防,治療の基本姿勢であるが,昨今の医療および家族環境下では極めて簡単な体位変換といった処置ですら十分には行い難いのが実状である.例えば脊髄損傷患者に対して人力による2~3時間毎の体位変換は理想であるが,現実には不可能であり,どうしても合併症予防,治療のための機器にたよらざるを得ない面がある.一方,今日その方面の機器も進歩をみてきた.
今回,われわれも褥瘡の予防と治療を目的としたエアーマットを開発し,現在試験使用中ではあるが,満足できる効果が得られているので,その概要を紹介する.
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