一頁講座 脳卒中の装具
大川原式短下肢装具
堂園 浩一朗
1,2
,
大川原 明
3
1浜松労災病院
2現・今村病院分院
3(有)大川原整形器械製作所
キーワード:
大川原式短下肢装具
,
プラスチック短下肢装具
,
足継手
Keyword:
大川原式短下肢装具
,
プラスチック短下肢装具
,
足継手
pp.595-596
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108688
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特徴
大川原式短下肢装具は,靴べら型プラスチック装具の軽さに,靴型装具の機能を備えた装具である.基本的な構造は腓骨骨頭下の下腿後面から足継手までの下腿支持部と,足部から足継手および後方ストッパーを含む足底支持部からなり,足継手で両者をつないだ形になっている(図).
長所として,①ポリプロピレン製のため軽量である,②製作が容易で製作日数が短い,③足関節の底屈を制御して背屈は自由である,④底屈支持力が調節しやすい,⑤足関節の底背屈時に下腿後面と装具間の摩擦が少ない,⑥足関節の内外反に対してTストラップやYストラップで制御が可能である,⑦足関節の生理的な動きが可能である,⑧階段昇降で一足一段も可能である,⑨背屈が可能なため患者の満足度が高い,などである.
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