Japanese
English
調査
脳卒中患者の在院日数についての検討
Length of hospital stay for patients with stroke.
川口 郁子
1
,
神田 直
1
,
幅田 智也
1
,
福田 倫也
2
,
飯塚 高浩
2
,
鈴木 則宏
2
,
坂井 文彦
2
Ikuko Kawaguchi
1
,
Tadashi Kanda
1
,
Tomoya Habata
1
,
Michinari Fukuda
2
,
Takahiro Iizuka
2
,
Norihiro Suzuki
2
,
Fumihiko Sakai
2
1北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科作業療法学専攻
2北里大学医学部内科
1Faculty of Rehabilitation, Kitasato University School of Allied Health Sciences
2Department of Internal Medicine, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
脳卒中
,
在院日数
,
移動能力
Keyword:
脳卒中
,
在院日数
,
移動能力
pp.865-870
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109583
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はじめに
脳卒中患者の在院期間は,疾患の重症度,運動麻痺回復の程度あるいは目標達成までのリハビリテーションの期間などさまざまな医学的要因に加え,退院後の受け入れ先の状況など社会的要因によっても左右される1).脳卒中患者の在院日数については,慢性期の患者を対象にしたリハビリテーション専門病院からの報告は散見されるが2-4),急性期脳卒中患者を対象とし,リハビリテーション部門を備えた診療施設からの詳細な報告は乏しい5-8).
最近,診療報酬制度が改定され,在院日数による入院基本料の逓減制が強化されるに伴い,診療機関が医療経済的な理由から,クリティカルパスの導入や病病連携の一層強化を図り,医療密度を高めて在院日数を短縮化しようとする動きが加速している.脳卒中患者の在院期間を左右する要因について分析することは,今後さらに増加が予想される脳卒中の適正な入院期間を考えるうえからも重要であると言えよう.そこで筆者らは,過去10年間に脳卒中により急性期に入院した患者の在院日数について検討を行った.
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