特集 整形外科治療における最近の進歩
整形外科治療における最近の進歩―はじめに
大井 淑雄
1
1自治医科大学整形外科・リハビリテーションセンター
pp.165
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105339
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今般整形外科疾患についてリハビリテーション医学の観点から採り上げることになった.編集子の一人としてこのような宿題を前もってもらった時,いかなる特集がふさわしいかを考えてみた.整形外科学とはどのような領域に属する学問であるのか,そしてまたリハビリテーション医学とはどのように違うのか,ということがはっきりしたものでないことは読者諸兄ならお分りであろう.またリウマチ学やスポーツ医学,あるいは総合診療(primary care)などという分野もある.ふだん自分でこれらの分野を一体として混合しながら仕事をしているので整形外科医としても何ら抵抗を感じていないのだが,純外科的処置に比重をもっと置く整形外科医にとってみれば何か文句が出そうな気もする.
とにかく筋骨格系musculoskeletal systemを外科的処置を含めて診断,病因,病態生理,治療,予後,予防などにつき研究する分野と考えていただくとして,どれを主に採り上げることにしようかということになった.
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