Japanese
English
講座 言語障害の評価(3)
難聴児の言語受容と言語発達の評価
Evaluation of Speech Reception and Language Development in Hearing-impaired Children.
中村 公枝
1
Kimie Nakamura
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター・学院
1College, National Rehabilitation Center for the Disabled.
キーワード:
難聴児
,
言語評価
Keyword:
難聴児
,
言語評価
pp.729-737
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105248
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Ⅰ.難聴によることばの障害
難聴児のことばの障害は,“きこえとことば”という明確な因果律に規定されている.つまりそれは,彼らが周囲の人や自分の音声を十分い聞くことができないために生じる障害である.しかしながらその症状は,難聴の程度や型,障害部位,発症時期,発見時期,発見後の措置,育児環境,本人の能力などの種々の要因と相互に深く関連しており,広範かつ複雑な様相を呈し,個人差も大きい.ことに先天性の高度難聴は,コミュニケーション行動の発達や言語習得そのものに重篤な影響を及ぼす.
以下に言語習得前に難聴が発症した場合に生じることばの障害を概略する.
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