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Ⅰ.はしがき
各地でヒヤリングクリニックや難聴学級が開設される気運に伴つて,聴能・言語訓練に関する研究も必要になつて来た。治療士は治療室内で子供の聴能訓練のために用いられる音響,音声,語音をどのような技術で用うるがよいか,治療訓練前の聴能・言語に関する検査をどのような基準で評価したらよいか,などの問題についてはリハビリテーションの分野で今後開拓されなければならない課題である。これらの問題を研究するための準備装置として訓練室に一貫した装置を考案した。
先づ,治療士と子供の耳(入力)と口(出力)を一連の音声言語伝達回路と考え,この回路の数点から音声言語の全てを取り出して観察,記録,測定が出来るように企てた(第1図)。このための電気音響機器は訓練室と隔離されたコントロール室内に配置され,一名のテクニシャン或はオージオロジストが操作に当らなければならない。訓練に用いられる音響,語音はコントロール室から伝送されるようにした(第2図)。訓練室とコントロール室は一方鏡を通してコントロール室からのみ観察出来るようにし,訓練への不必要な干渉を避けた。コントロール室,訓練室,機器の配置は(第3図)に示した。
For the advancement on study of auditory and speech training among hard of hearing children a new made by way of equipment. It consists of a mechanical devise, situated outside of the room where the speech inter-change between the therapist and the trainer takes place, by which the speech hearing and related reactions could be observed, recorded, measured and analysed by another audiologist or technician trained for this purpose in the adjoining control room capable of being ad-justed to a particular need.
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