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講座 合併症の障害学(2)
脊髄損傷の合併症―その1.異所性骨化と褥創について
The Complication of Spinal Cord Injury: With Special Reference to Heterotopic Ossification and Pressure Sores.
石田 暉
1
Akira Ishida
1
1東海大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine.
キーワード:
異所性骨化
,
褥創
Keyword:
異所性骨化
,
褥創
pp.643-650
発行日 1984年8月10日
Published Date 1984/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105227
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はじめに
脊髄損傷においては運動・知覚神経そのものの障害による著しい能力低下が起ると同時に,自律神経系の障害も加わり,リハビリテーションの上で,社会復帰には長期内の日数を要する疾患の1つである.
この脊髄損傷による障害に,拘縮・異所性骨化,褥創,静脈血栓,肺塞栓,痙性,疼痛などの合併症が加わると,入院期内が延長するばかりでなく,ADLあるいは社会復帰のレベルの低下をきたすことになり,その予防および治療はリハビリテーションをすすめていく上での大きな関心事である.
ここでは他の神経疾患の合併症と比べ,脊髄損傷において高率に発生する,異所性骨化と褥創について述べる.
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