Japanese
English
症例報告
完治までに2年以上を要した脊髄損傷に伴う褥創の3例
3 Cases Decubitus Ulcer in Patients with Spinal Cord Injury, Taking over 2 Years Before Complete Healing.
伊佐地 隆
1
,
大田 仁史
1
,
吉益 暢夫
1
,
小野 順一
1
Takashi Isaji
1
,
Hitoshi Ota
1
,
Nobuo Yoshimasu
1
,
Junici Ono
1
1伊豆逓信病院理学診療科
1Izu Teishin Hospital.
キーワード:
脊髄損傷
,
褥創
,
リハビリテーション
Keyword:
脊髄損傷
,
褥創
,
リハビリテーション
pp.945-948
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106651
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はじめに
脊髄損傷に伴なう問題として,膀胱直腸障害,痙性などと共に重要なものに褥創がある.褥創は予防が第一であることは言うまでもない.やむなくできてしまった場合でも,リハビリテーションプログラムの中で最善の治療をすることが必要である.しかし,医療技術が高度に進歩し,リハビリテーション(以下リハと略す)の必要性も盛んに叫ばれている今日ですらなお,褥創を予防することにも,できてしまった褥創をどう治療するかについても注意が不足しているように思えることが少なくない.
完治に長期間を要した褥創症例の経験を通して医療側にあるものとして自戒をこめ,若干の文献的考察を加えて,治療法に関する意見を述べたい.
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