海外事情
ヨーロッパ諸国の結核のリハビリテーション
清水 寛
1
1東京都渋谷保健所
pp.295-297
発行日 1967年5月15日
Published Date 1967/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203464
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
わが国では10数年前まではいくつかの療養所で少数の軽快患者に対して訓練や作業療法が行なわれていたが,それはアフターケアというべきもので,リハビリテーションと名づけられるものではなかった。
近年化学療法の普及により,結核は治るようになったが,同時に「死にもしないが治りもしない」患者がふえつつある。このような背景のもとで,わが国でも最近結核のリハビリテーションが重視されるようになり,physio therapistやoccupational therapistを養成するリハビリテーション学院が開設され,多くの療養所で医学的リハビリテーションが実施されるようになった。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.