Japanese
English
研究と報告
呼吸筋の疲労について―(1)筋電図学的検討
Electromyographic Examination in the Fatigue of the Respiratory Muscle.
鈴木 愉
1
,
大井 淑雄
1
,
渋谷 光柱
1
,
御巫 清允
1
,
斎藤 芳晃
2
Satoshi Suzuki
1
,
Yoshio Ohi
1
,
Koji Shibuya
1
,
Kiyonobu Mikanagi
1
,
Yoshiaki Saito
2
1自治医科大学整形外科
2珪肺労災病院内科
1Department of Orthopaedic Surgery, Jichi Medical School.
2Department of Internal Medicine, Keihai Hospital.
キーワード:
呼吸筋
,
疲労
Keyword:
呼吸筋
,
疲労
pp.1115-1118
発行日 1982年12月10日
Published Date 1982/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104873
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はじめに
骨格筋の疲労に際し表面筋電図で徐波化がおこることをPiper(1912)1)があきらかにし,さらにCobb & Forbes(1923)2)が筋疲労時に表面筋電図で振幅の増大が認められることを報告して以来,筋疲労に関する数多くの報告がなされてきた.現在も,これらの現象の定量化の試み,その機序の解明のためにさまざまの報告がなされている.一方,最近呼吸生理学およびバイオメカニクスの発展とともに,呼吸機能について再検討されてきており,とくにその力源である横隔膜および肋間筋に対する関心が深まっている3).
今回われわれは,自転車エルゴメーターを用いて運動負荷させたときの換気量,酸素消費量およびCO2排泄量を求め,同時に肋間筋の筋電図を導出し,筋の疲労について検討した.
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