Japanese
English
特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅳ.高次脳機能障害の諸問題
失行・失認
Apraxia and Agnosia.
福井 圀彦
1
Kunihiko Fukui
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢病院
1Department of Rehabilitation, Kanagawa Rehabilitation Center Nanasawa Hospital.
キーワード:
半側無視
,
ADL
,
治療
Keyword:
半側無視
,
ADL
,
治療
pp.163-171
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104687
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
失行・失認の歴史は新らしく,100年余りに過ぎない.ほぼ同じ長さの歴史を持つ失語では未知の分野を多く残しながらも,多くの評価法が生まれ,一部標準化されたものもでてきているし,治療効果も確かめられており1,2),言語治療士(聴能言語士)の身分制度も検討されつつある(難航しているが)のに対し,失行,失認はその存在と古典的分類が知られている程度で,評価となると成人について標準化されたものはなく,主観的判断による評価法がいろいろと提唱されている段階であり,治療となると,作業療法士や心理士が中心となって試行錯誤的模索の段階にあるといえる.
治療効果を実証するためには,客観的評価法の確立が必要である.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.