今月の主題 訴え・症状から考える神経所見のとり方
認知症・レベル低下と決めつけたくなる訴え
「わからない」「できない」―失認と失行
麻生 俊彦
1
1京都大学医学研究科附属高次脳機能総合研究センター
pp.305-308
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103791
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ポイント
●失認と失行の病態は,時に患者本人にも理解が難しい.訴えは不可解なものとなりやすく,訴え自体がない場合もある.失認・失行を念頭に置くことがスタートポイントである.
●症状はバラエティに富むので,失認・失行を除外するのは難しい.「そんな症状はあり得ない」と簡単に言ってはいけない.
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