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特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅲ.片麻痺の医学的リハビリテーション・プログラム
脳卒中リハビリテーションの効果―発症後早期の最終自立度予測を中心に
The Effect of Stroke Rehabilitation: with Special Reference to the Early Prediction of the Outcome.
二木 立
1
Ryu Niki
1
1代々木病院・理学診療科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yoyogi Hospital.
キーワード:
脳卒中
,
リハビリテーション
Keyword:
脳卒中
,
リハビリテーション
pp.145-152
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104685
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はじめに
脳卒中患者のリハビリテーションにおいて,その効果を早期に予測することは,リハビリテーションを合理的に行う上で不可欠である.リハビリテーションの「効果」の指標には種々のものがあるが,特に患者が最終的に歩行自立するか否かは,獲得した能力の長期間の維持,さらには患者の地域社会への復帰(退院先)をも規定し,最も重要である.
このような理由から,従来リハビリテーションの「効果」の研究は,主として,歩行を阻害する各種因子の検討という形で行われてきた.
小論では,まず,従来の脳卒中リハビリテーション阻害因子の代表的研究を概観し,次に,自験例に基づいて作製した「脳卒中患者の早期自立度予測基準(案)」について述べることとする.
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