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特集 エビデンスに基づく経頭蓋磁気刺激(TMS)治療
5 発症早期脳卒中におけるrTMSの効果
The Efficacy of rTMS for Stroke in the Early Phase
佐々木 信幸
1
Nobuyuki Sasaki
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
脳卒中
,
急性期
,
リハビリテーション
,
経頭蓋磁気刺激
,
麻痺
,
アパシー
Keyword:
脳卒中
,
急性期
,
リハビリテーション
,
経頭蓋磁気刺激
,
麻痺
,
アパシー
pp.28-32
発行日 2019年1月18日
Published Date 2019/1/18
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要旨 反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)は脳卒中発症早期においても有効である.症状の改善のみならず,神経死の進行に抑制的に働く可能性についても報告されている.発症早期には非病巣側大脳の過活動が不十分なため,上肢麻痺に対しては病巣側大脳への高頻度rTMSのほうが有効な可能性があるが,下肢麻痺に対しては慢性期と同様の手法でよい.また,前頭葉への高頻度rTMSはアパシーに対し有効と考えられ,アパシーが原因ですべてのリハビリテーション治療が進まないような症例にはこのrTMSを優先することも検討される.Early seizure,特に非痙攣性てんかんには十分注意が必要であるが,リスクを管理したうえであれば発症早期からのrTMS利用は非常に有用と考える.
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