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特集 訪問指導
ホーム・エバリュエーション―家屋改造とその効果
Home Evaluation and Home Adaptation
宮下 八重子
1
Miyasita Yaeko
1
1代々木病院
1Yoyogi Hospital.
pp.4-10
発行日 1987年1月15日
Published Date 1987/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103709
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はじめに
リハビリテーション治療の後にも,なんらかの障害が残った患者は,病前には不自由なく過ごした家に戻ると,さまざまな物的・人的困難にぶつかる.このため,病院や施設で獲得した能力を生かせず,自信喪失し能力低下をきたすことが多い.特に,高齢者・重度障害者ではわずかな問題で能力を生かせず,寝たきりとなることがある.これらの問題を入院中に捉え,ADL自立度を維持し高め,また介護者の介助を容易にするために,患者の能力を最大に生かせる生活環境作りが必要となる.このため,リハビリテーション・プログラムの一環として,退院前のホーム・エバリュエーションを実施し,家屋改造,家庭内調整を行う.
小論では,まずホーム・エバリュエーションの基本原則について,福屋2)に拠りながら簡単に述べ,次いで,代々木病院での10年間の家屋改造の経験と効果について紹介したい.
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