Japanese
English
特集 脳性麻痺の在宅リハビリテーション
精神遅滞児に対する家庭療育指導
Developmental Programming of Home Trainings for Mentally Retarded Infant.
木佐 俊郎
1,3
,
森山 稔子
2
,
山根 巨州
2
,
富永 積生
3
,
中尾 安次
1
Toshiro Kisa
1,3
,
Toshiko Moriyama
2
,
Norikuni Yamane
2
,
Sekio Tominaga
3
,
Yasuji Nakao
1
1島根県立中央病院小児科
2島根県立中央病院精神科
3島根県立中央病院理学診療科
1Department of Pediatrics.
2Department of Neuropsychiatry.
3Department of Physical Therapy, Shimane Prefectural Central Hospital.
キーワード:
精神遅滞
,
家庭療育指導
Keyword:
精神遅滞
,
家庭療育指導
pp.867-872
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104640
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はじめに
近年,脳性麻痺の早期療育が成果を上げてきているが,それよりもはるかに頻度の高い精神遅滞においても,早期からのリハプログラムの保障が望まれている.
島根県においては,精神遅滞を含めた早期総合療育システムはまだ確立されていない.3歳以下の段階では特にそうである.唯一の県立総合病院である当院は,脳性麻痺以外の発達障害にも目を向け,全ての発達障害児の早期療育,地域療育に積極的役割を果たすことが求められている.我々はこのような社会的ニードと不充分な体制の中で,島根のような過疎地での実現可能な方法を模索してきた.
本稿では,昭和55年5月より開始した精神遅滞児に対する家庭療育指導の現状について報告したい.
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