Japanese
English
研究と報告
精神遅滞における筋緊張低下と発達解離現象―理学療法施行例の発達動態
Muscular Hypotonia and Dissociated Development in Mental Retardation: Development in the Cases Treated with Physical Therapy.
木佐 俊郎
1
Toshiro Kisa
1
1東京大学医学部付属病院リハビリテーション部
1Central Rehabilitation Service, University of Tokyo Hospital.
キーワード:
精神遅滞
,
筋緊張低下
,
発達解離現象
Keyword:
精神遅滞
,
筋緊張低下
,
発達解離現象
pp.655-661
発行日 1980年8月10日
Published Date 1980/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104375
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はじめに
近年,脳性麻痺の早期治療の成果が上るとともに,その成果を精神遅滞に伴なう運動発達遅滞児にも応用しようという試みが開始されてきているが3),精神遅滞(以下MRと略す)に対するリハビリテーション医学的な検討は未だ充分ではない.
本研究の目的は第1に,MRの一群に存在する筋緊張低下(以下Hypotoniaと称す)が,運動発達並びに知的発達にどの程度影響を与えているのか明らかにすること,第2には,運動発達を促進する場合,常に知的発達もパラレルに動き得るかどうか,例外はないかどうか明らかにすることにある.
この度,MRの理学療法(以下PTと略す)施行例の発達動態を検討し,上記及びその周辺の問題につき若干の知見を得たので報告したい.
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