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特集 リハビリテーション工学
LAPOCシステム義足―日本人の生活様式を意識した骨格型モジュラー義足の開発
LAPOC System LEG: The Development of Modular Endoskeletal Lower limb Prostheses Specially Designed for Japanese Life Style.
青山 孝
1
Takashi Aoyama
1
1労災義肢センター
1Labor Accident Prosthetics and Orthotics Center (LAPOC).
キーワード:
義足
,
モジュラー
Keyword:
義足
,
モジュラー
pp.277-283
発行日 1981年4月10日
Published Date 1981/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104521
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はじめに
従来の義足は日本人の切断者にとって,きわめて不親切なもので,下肢を膝上で切断した人は,畳の上では足を投げ出しているか,それとも義足をはずしてしまうかする他はなかった.日本で,日本人の切断者のために義足を開発するというのであれば,第1に畳の上の生活を充分に意識したデザインがなされる必要のあることは言うまでもない.
労災義肢センター(LAPOC註)は1970年に開所以来,実用義肢の系統的開発を目標におき,その手段として骨格型モジェラー義足を選んだ.この義足形式は表1に示すとおり多くの利点を有しているが,その他にも日本人の生活様式に合った義足が作り易いというのもこの構造を選んだ大ぎな理由である.
この義足は1978年秋に発売され,1980年春の時点で1143セットが既に切断者によって使用されている.以下,この義足システムについて,開発目標,特徴,構成,臨床使用成績の順で述べることにしたい.
註 Labor Accident Prosthetics and Orthotics Center
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