Japanese
English
特集 切断と義肢
骨格型モジュラー義肢の問題点
Recent advances in modular endoskeletal limb prostheses.
青山 孝
1
Takashi Aoyama
1
1労災義肢センター
1Labor's Prosthetics Center.
キーワード:
義肢
,
骨格型
,
モジュラー
,
パイロン
Keyword:
義肢
,
骨格型
,
モジュラー
,
パイロン
pp.1081-1088
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103047
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【抄録】 最近10年間の義肢関係の開発研究は,ほとんど動力義手とモジュラー義肢に向けられている.モジュラー義肢の目標は,既製の部品を,簡単な道具を使うだけで,短時間に完成品の義肢に仕立て上げることであり,これは正常肢と類似の構成を持った内骨格形式を採用することで容易になった.現時点での普遍的なデザインは,ソケット,関節部,手先や足部を,長さ調節のしやすい円筒パイプで連結するもので,下肢義肢では,アラインメント調節装置が加わる.この上を柔かいカバーで被い,手足の外観に類似させる.本来,構成要素(モジュール)には,機能やサイズの多様性が要求され,撰択性,互換性のあるパーツを数多く揃えたものが “システム義肢”と呼ばれる.現在,各種の骨格型モジュラー義肢が販売されるようになったが,全般的に見れば,システムとしての完成度やモジュール化が不充分で,今後普及のためには,多くの問題点の解決されることが必要である.
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