Japanese
English
研究と報告
定量的重心動揺測定に関する研究
Study on the Quantitative Analysis of Center of Gravity.
浅海 岩生
1
,
宮本 龍彦
1
,
佐々木 一正
1
,
大橋 伸一郎
1
,
服部 奨
2
,
河合 伸也
2
,
松本 良信
2
Iwao Asami
1
,
Tatsuhiko Miyamoto
1
,
Kazuma Sasaki
1
,
Shinichiro Ohashi
1
,
Susumu Hattori
2
,
Shinya Kawai
2
,
Yosinobu Matsumoto
2
1山口大学理学療法部
2山口大学医学部整形外科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yamaguchi University.
2Department of Orthopedics, School of Medicine, Yamaguchi University.
キーワード:
重心図
,
定量化
Keyword:
重心図
,
定量化
pp.37-40
発行日 1981年1月10日
Published Date 1981/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104471
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はじめに
身体動揺を測定する技術はBorelli1)(1679)以下,Braune,Fisher2)(1889),Basler3)(1929)などの多くの研究がなされており,近年電子技術の発達と共に,著しい進歩を遂げ,その測定法も加重を電気的変化に変えるストレインゲージを装着したforce-plate上に被検者を立たせ,その重心点を前後軸,左右軸に分けて,2次元的あるいは垂直軸成分をも把える3次元的計測機も現われている.又分析法も,X-Yレコ一ダによってリサージュ図を分析するものから,白石4),田口5),斎藤ら6)によって行われているコンピューター分析へと進歩している.
研究分野から見ると,運動生理,耳鼻咽喉科,神経内科などによって,これまで主として研究が行われてきた.
そこで,私達は整形外科領域あるいは,理学療法部門での身体機能の評価の一つとして,重心図の有用性の検討を課題に,この研究に着手した.今回は,重心計Gravicorderとマイクロ・コンピューターをオンラインで接続した重心動揺計測システムを組み,その解析プログラムを開発し,対象として健常者,20歳代,男女各11名ずつを用い立位時の重心図を測定した.今回はとくにそのなかから開眼起立位のデーターを紹介する.
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