一頁講座 リハビリテーション用語集・14
diplegia dyskinesia dystonia double hemiplegia
山形 裕昭
1
1神奈川ゆうかり園
pp.631
発行日 1979年8月10日
Published Date 1979/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104460
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diplegia
両麻痺,William John Little(1810~1894)が,The Lancetに記載した論文(1853)の用語がそのまま使用されている.両上・下肢の麻痺であり,上・下肢に障害の度合の差はない.これに対し,tetraplegiaでは,やはり四肢麻痺に用いられる用語であるが,下肢の麻痺は大部分にあり,通常は痙直型である.しかし,上肢麻痺がより強く,必ずしも痙直型でなく,dyskinesia,運動異常,アテトーゼ型(athetoid)も含まれる.したがって,通常の四肢麻痺ではdiplegiaを用い,上肢に麻痺の強いアテトーゼ型ではquadriplegiaまたはtetraplegiaを用いる.
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