不随意運動アトラス1
Oral Dyskinesia
大友 英一
1
Eiichi Ohtomo
1
1浴風会病院内科
1Yokufukai Geriatric Hospital
pp.318-323
発行日 1976年4月1日
Published Date 1976/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203861
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Oral dyskinesia は facio-bucco-lingual-masticatorydyskinesia,bucco-lingual dyskinesia,bucco-lingualmasticatory dyskinesiaなどともいわれ,絶えず口唇,舌を中心に起る不随意運動である。即ち,口をすぼめる運動,口を開き舌を口唇の間につき出す運動,舌を多少回転させる運動,舌つづみを打つ運動,吸啜運動,咀嚼運動などが常同的に起こるものであるが,時には顔をしかめ,頭部を振り,更に上肢,躯幹にも及び躯幹を前後に屈伸したり,骨盤をゆり動かすこともある。この不随意運動は精神的緊張時に増強し,言語,咀嚼など随意運動時は一時的に消失し,また睡眠時は完全に消失する。
患者はこの不随意運動に気付かないこともある。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.