Japanese
English
特集 四肢麻痺
呼吸麻痺を伴う高位頸髄損傷―特に呼吸管理について
Ventilator-dependent High Quadriplegia: Respiratory Management.
大橋 正洋
1
,
永井 素大
1
Masahiro Ohashi
1
,
Motohiro Nagai
1
1神奈川リハビリテーション病院
1Kanagawa Rehabilitation Hospital.
キーワード:
高位頸損
,
呼吸器依存四肢麻痺
Keyword:
高位頸損
,
呼吸器依存四肢麻痺
pp.683-688
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104200
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はじめに
頸髄損傷(以下,頸損と略)の傷害部位がC3より高い場合,横隔膜を含む一切の呼吸筋が麻痺を来たし,患者が病院へ移送された時,その救命は不可能となっていることが通例である.未だわが国においては,外傷性のC3より高位の完全頸損例で,救命されてリハビリテーション(以下,リハと略)プログラムにのるまでに至った例の報告を聞かない.
筆者は米国でのリハ医学研修中,このような例に遭遇して,その入院および自宅退院までの経過を見る機会があったので,その経験を報告するとともに,主として呼吸管理を中心に,このような高位頸損例の問題点について述べてみたい.
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