Japanese
English
印象に残った症例
高位頸髄損傷患者の人工呼吸器からのWeaning経験
Impressive Cases: Weaning from respirator of high cervical cord injury
丹羽 義明
1
Yoshiaki NIWA
1
1九州労災病院理学療法科
1Department of Physical Therapy, Kyusyu Rosai Hospital.
pp.341-344
発行日 1995年5月15日
Published Date 1995/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104291
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Ⅰ.初めに
高位頸髄損傷患者の呼吸管理は急性期,慢性期を通じて容易ではない.特に急性期においては重篤な換気障害が生じ人工呼吸器による呼吸管理が必要となってくる.しかしながら,人工呼吸器管理が長期になればなるほどICU症候群とも言われる心理的問題も重なり人工呼吸器からのWeaningがより困難となるため,人工呼吸器管理の当初よりWeaningを意識した治療を行ない,いたずらに人工呼吸器管理を長期化させるべきでないと言われている.
10年前,人工呼吸器管理下に置かれた高位頸髄損傷患者のWeaningを初めて経験し,治療チームスタッフで協力しながら,Weaning過程に生じた諸問題に対して模索を繰り返しながら対処していき,完全離脱に成功した.今回,この症例を印象に残った症例として報告する.
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