The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 15, Issue 2
(February 1981)
Japanese
English
研究と報告
横隔膜麻痺を伴った頸髄損傷者の呼吸管理について
Respiratory Management of a Quadriplegic Patient with Phrcnic Nerve Paralysis
加藤 祝也
1
,
前田 淳一
1
,
藤本 浩二郎
1
Sakiya KATO
1
1神奈川総合リハビリテーションセンター
1Kanagawa Sogo Rehabilitation Center.
pp.321-325
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102358
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Ⅰ.はじめに
高位頸髄損傷者における急性期の呼吸管理は,リハビリテーションプログラムを円滑に進めるうえで重要な役割を占めている.
最近,我々はC6脱臼骨折による完全四肢麻痺で,受傷後6日目に麻痺の上行により横隔膜麻痺を起こした症例を経験した.一時は呼吸機能の回復は不可能とさえいわれ横隔膜ペーシングも考えられたが,3カ月後に横隔膜の回復とともに人工呼吸器より完全に離脱weaningすることができた.本症例の呼吸機能の回復経過を追い,肺理学療法に文献的考察を加えて報告する.
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