一頁講座 リハビリテーション用語集・11
paraplegia in flexion autonomic hyperreflexia heterotopic ossification cauda lesion
博田 節夫
1
1国立大阪南病院
pp.401
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104163
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paraplegia in flexion
屈曲対麻痺,対麻痺の下肢が屈曲位をとるものをいい,これに対するものとしてparaplegia in extension(伸展対麻痺)がある.
脊髄が横断され脊髄ショックの時期を経て反射活動が回復すると,完全横断では屈筋群の緊張が高まり,下肢を屈曲した肢位をとるようになる.不完全横断では逆に,伸筋群が過緊張の状態となり,下肢は伸展位となる.この伸筋群の過緊張には前庭脊髄路および網様体脊髄路が関係し,不完全横断では,これらの線維が一部損傷をまぬがれるために伸筋優位になると説明される.しかし,臨床的および実験的に逆の筋緊張状態を示すものも多数報告されている.一般に屈筋群と伸筋群との緊張の差は月日を経ると減少する.
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