症例検討 脊髄損傷患者の麻酔
慢性期脊髄損傷患者の左腎臓摘出術—術前の頸椎の評価と,術中のautonomic hyperreflexia予防が麻酔管理のポイント
小野 ゆき子
1
,
亀山 恵理
2
Yukiko ONO
1
,
Eri KAMEYAMA
2
1東北大学病院 麻酔科
2東北労災病院 麻酔科
pp.1164-1168
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200074
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症例
65歳の男性。身長170cm,体重60kg。30年前に交通事故でC6不全脊髄損傷し,頸椎後方固定術を施行した。以後,電動車いすでの生活であり,排尿は尿道カテーテル留置にて行っている。尿路結石や腎盂腎炎を繰り返し,今回は左水腎症にて開腹左腎臓摘出術を行うこととなった。%肺活量(%VC)は45%。
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