Japanese
English
特集 リハビリテーション医学の基礎―正常生理と病態生理
Ⅱ.機能障害の病態生理と回復過程
脳循環障害の病態生理
Physiological and Pathoclinical Aspects on Cerebral Circulation.
長谷川 恒雄
1
Tsuneo Hasegawa
1
1伊豆韮山温泉病院
1Director of Izu Nirayama Rehabilitation Hospital.
キーワード:
脳血管系
,
脳血管障害
,
脳循環
Keyword:
脳血管系
,
脳血管障害
,
脳循環
pp.993-1003
発行日 1977年12月10日
Published Date 1977/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103900
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はじめに
日本人の平均脳重量は1,300gであり,平均体重を65kgとすれば,その約2%であるが,脳の血流量は全身血流量の約15%を占める.したがって臓器の単位重量当りの血流量はほかの臓器に比較すると極めて多いという特徴がある.脳循環には他の臓器よりも強い自己調節機構(autoregulation)が存在し,脳代謝の恒常性や機能の維持・調整を計っている.本稿では脳の血管系,脳循環の生理機構の問題,脳循環障害における病態生理の概要を述べる.
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