脳血管障害最前線 Time is brainの時代を迎えて
急性期脳血管障害の診断の進め方 CTによる急性期脳血管障害の診断
戸村 則昭
1
1秋田大学 医学部統合医学講座放射線医学分野
キーワード:
血栓溶解療法
,
線条体
,
大脳皮質
,
脳循環
,
脳血管障害
,
脳塞栓症と脳血栓症
,
時間因子
,
CT血管造影
,
頭部CT
,
脳血管
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Cerebrovascular Circulation
,
Corpus Striatum
,
Cerebral Cortex
,
Intracranial Embolism and Thrombosis
,
Cerebrovascular Disorders
,
Time Factors
,
Thrombolytic Therapy
pp.842-846
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008196522
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脳梗塞超急性期の単純CT所見としては、動脈塞栓子に一致した高吸収、レンズ核陰影の欠損・不明瞭化、島皮質の不明瞭化、皮質-髄質境界の不明瞭化、低吸収域の出現、脳溝の不明瞭化がある。それらのCT所見のより客観的な読影法としてASPECTSのスコア化があり、8点以上が線溶療法のよい適応とする報告がある。CT所見から、脳血栓性梗塞と脳塞栓性梗塞、分水嶺梗塞の分類がある程度可能である。脳虚血性疾患に対して、CT-perfusionにより脳血流量などの定量と画像化ができ、CT-angiographyまで行えば、one-stop-shopで血流から血管までの情報が得られる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008