Recommended Readings
法規と社会
今田 拓
1
1宮城県拓杏園
pp.381-383
発行日 1977年5月10日
Published Date 1977/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103788
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リハビリテーションが進められて行くに際し,社会的背景や経済的問題の関与は,その処方の中に必ず介入してくる.技術的な評価や訓練を社会的にどのように価値づけて仕事をすすめて行くかを考える場合に,リハビリテーションの周囲をとりまく社会体制や制度に関心をもつことは大切であろう.しかし,ひとくちに体制とか制度といっても非常に範囲が広く,図書を推選するといってもその関心のあり方に左右される.たとえばある限定されたケースや疾患についての背景を探ろうとするのか,地域社会のオピニオンリーダーとしてリハビリテーション的指向を推進しようとするのか,関心はさまざまであろう.しかしこのRecommended Readingsのリハビリテーション総論の項において荻島氏がいわれているごとく“リハビリテーション医学は行政的なバックアップも必要であるが,ニードは地域に大きいだけに,各々の地域にしっかりと根を生やしたシステムの確率が重要課題となる”とすれば,それに相応したRecommended Readingsを考えなければならない.
「法規と社会」という項目にしぼれば,そのほとんどが社会保障のジャンルに包括されるが,その他に制度や地域社会形成といった問題も存在する.社会保障の問題については,外国との比較は非常に困難であるが,制度や地域社会形成については総論的に外国の事情を知ることも大切である.
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