ひと
第15回日本リハビリテーション医学会会長をつとめられる佐賀医大副学長 木村 登(きむら・のぼる)氏
中村 裕
1
1社会福祉法人・大陽の家
pp.379
発行日 1978年5月10日
Published Date 1978/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103987
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昭和24年頃九大で木村先生から心電図の講義を受けたが,学生のわれわれには猫に小判で誠に難解を極めたことと,非常にメカやエレクトロニクスに強い先生で当時は珍らしかった学内唯一のオーナードライパーであり,ご自分で作られた心電計のブラウン管に天覧を賜った記念の金紙が貼ってあったのが印象にある.今思えば医用工学のはしりであリ時代の先端をゆく独創的なベクトル心電計であった.その後,久留米大学に転出され,一途に循環器の研究や診療につくされ,学内に心臓血管研究所を創設,その先駆的なご活躍ぶりは国の内外に令名高い,昭和31年日本内科学会総会で発表された狭心症の運動療法はショッキングなものであった.また,今までの研究を集大成し昭和52年日本医学会総会で「心・血管病の予防とリハビリテーション」と題して特別講演された.本年で第15回を迎える日本リハビリテーション医学会会長として,また,今春開学される佐賀医大副学長として,お元気な先生のユニークなご活躍をかたずをのんで期待している者の一人である.
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