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リハビリテーション総論
荻島 秀男
1,2
1東京都養育院附属病院リハビリテーション部
2東京都老人総合研究所リハビリテーション医学部
pp.61-63
発行日 1977年1月10日
Published Date 1977/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103730
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リハビリテーション医学の受持範囲はかなり広いものであるが,各専門職のチームワークで医療が提供されるだけに,まとめ役としてのリハビリテーション医は各分野の専門性,可能性と限界を十分把握しておく必要がある.また処方で治療を依頼する事が前提となるだけに各分野の専門的治療手段についても知識が必要となる.
もちろん基本的な医学知識と治療技術は備えているという基礎にたつわけであるが,総合的な医療であるだけに,障害を中心とした評価・治療とともに適切な時期に適切なリハビリテーション処方が各チームメンバーに対して出せるように努力すべきである.その中にリハビリテーションの専門性というものも自ら出て来るわけであるが,医療と社会がもっとも密接に連絡をとる分野だけに総論では何となくとらえどころの焦点が決まらないような印象を受け勝ちなのも否定するわけではない.しかし,没頭すればするほど面白い分野であるし,ある意味では患者を中心として考える医療の基本であり中心である.
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