リハビリテーション機器総論

An Introduction to Rehabilitation Epuipments

　リハビリテーション機器（以下「リハ」機器と略す）とか福祉機器という用語が広く用いられるようになったのは昭和50年頃からであろう．最近では，これに関連のある委員会も多く，雑誌の特集号も散見される．リハビリテーション医学会の義肢装具等委員会も，より広く，関連機器を検討するため，昭和52年に「リハ」機器委員会と改名している．

　この「リハ」機器という言葉の持つ範囲は可成り広い．「リハ」の概念が広範な上，機器は，「器具，機械または機械の総称」と云われている．このため両者が結びつけば，リハビリテーションの分野に関連を持つすべての機器が包括されてしまうことになる．