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講座 医療安全・リスクマネジメント・第2回
日々の医療の質・安全活動を研究・報告につなげるSQUIREガイドライン
The SUIRE Guideline:how to conduct a research and to make a report of daily activities to improve healthcare quality and patient safety.
種田 憲一郎
1
Kenichiro Taneda
1
1WHO西太平洋地域事務局
1WHO Western Pacific Regional Office
キーワード:
医療の質
,
医療安全
,
研究
,
ガイドライン
,
コンピテンシー
Keyword:
医療の質
,
医療安全
,
研究
,
ガイドライン
,
コンピテンシー
pp.1311-1320
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103698
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はじめに
エビデンスに基づいた医療(evidence based medicine;EBM)の重要性の理解とその実践はだいぶ普及しているように思うが,日々の医療の質・安全を向上する活動(以下,質安全活動)はエビデンスに基づいているのだろうか.ほとんどの施設での活動は,多くの場合,限られた経験に頼らざる得をない場合が多いと思われる.その背景のひとつには,医療の質および医療安全に関わるエビデンスはまだまだ十分に存在するとは言えないことがある.一方で日々の医療の質・安全を推進する活動は既に多くの施設が取組み始めている.これらの日々の活動を研究的な活動として実施することは,より効果的な組織の改善につながり,これをひとつのエビデンスとして報告することは,多くの施設にとっても,エビデンスに基づいた,より効果的な質安全活動の推進につながると思われる.
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