特集 Systems-based Practice
【各論】
組織として取り組む「医療の質」の向上
深田 順一
1
1高知医療センター総合診療科
キーワード:
医療の質
,
医療安全
,
臨床指標
,
リーダーシップ
Keyword:
医療の質
,
医療安全
,
臨床指標
,
リーダーシップ
pp.192-195
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102123
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医療者であれば,安全で質の高い医療を目指そう,ということには誰も異存のないところであろう.この医療の質・安全の向上のためにまず重要なことは個々の医療者の意識・技能の向上であるが,これだけでは目的を達し得ないであろう.なぜなら医療の対象となるヒトはそもそも個人個人が多様な存在であるうえ,これに対する医学はまだまだ未完成のレベルにあり,さらにまた医療者でもあるヒト自体,「ヒトは間違う」存在であるからである.
しかしこの医療の質・安全の向上という課題については最近,それぞれの医療者の自らの努力とは別に,医療組織・医療プロセスという視点からの取り組みに注目が集まっている.
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